京うちわの製造販売を行う「蜂屋うちわ職店」の店主。デザインから竹を切る作業、仕上げまで全ての工程を一人で行っている。山形県出身。もともとは建築家を目指して高専に進学したが、自分の手で全てを作り上げられることに挑戦したいと考えるように。300年以上の歴史を持つ京うちわの老舗「阿以波(あいば)」を訪ねて「卒業後に働かしてください!」と直談判するが断られ、京都にある別のうちわ製造会社で2年働く。それでも「阿以波」で働きたいと、もう一度「阿以波(あいば)」を訪ね、ようやく採用してもらった。「阿以波」で4年の修行を経て、2019年に独立。「蜂屋うちわ職店」を立ち上げる。今、挑戦しているのが、うちわと縁が深い絵師、尾形光琳の絵を、うちわに取り入れた作品。過去の尾形光琳のデザインを再構成して新たな作品を作り出し、うちわの魅力を伝えたいと考えている。