創業360年の歴史を誇る京都唯一の種麹店「菱六(ひしろく)」の当主。日本酒や味噌、醤油のもとになる種麹を作る店のことを昔から"もやし屋"と呼んでいる。早稲田大学を卒業後、東京農業大学で醸造について学び。26歳の時に家業を継いだ。女性向けの華やかな香りの日本酒を生み出す種麹を開発。この種麹を使って作った日本酒が金賞を取るなどして、業績も徐々に軌道に乗っていった。2010年ごろからの塩麹ブームで麹菌に一般の方からも注目が集まり、最近では麹づくりのワークショップの開催や一般向けのネット販売も開始した。麹菌は国菌にも選ばれいている日本の発酵文化を支える大切なもの。麹の魅力をもっと伝えていきたいと考えている。