動物をモチーフに鉛筆のみで描く芸術作家。24歳。青森に、美術作家の個展をみようとバイクで旅をしながら向かう。帰りに福井県鯖江まで帰ったところで資金難になり、知り合いの眼鏡店に行き一泊。翌日1万円もらい旅を続ける。そのまま愛知県に到着。芸術大学の展覧会に立ち寄った際、作品に感銘を受け絵を描き始める。29歳。自由な発想から描かれた作品は賞をとるなど順風満帆に思えたが、自由に描くという行為が苦しくなってきた。次第に絵を描く時間が減り、ついには筆をとる事もやめた。35歳。やっぱり絵で勝負しようと考え、「見て描く事」を意識。動物を描き始める。それから3年、描き続け個展を開くほどになったが、わかったことは「見たものはかけない」という事。動物の特徴を知れば知るほど細部が見えてきて、奥が深すぎてまだまだ楽しみながら描いている。