和太鼓奏者と珈琲焙煎士の二つの肩書きを持つ。過去にはプロの太鼓芸能集団での活動経験もあり、2023年に京都へ移住しカフェをオープンした。出身は新潟県。小学校6年生の時に新潟の郷土芸能「万代太鼓(ばんだいだいこ)」(複数人で和太鼓を演奏する)を祭りで同級生が叩いている姿に憧れたことがきっかけで太鼓を始める。高校時代にボクシングを始めるもののもちろん太鼓優先。生活の中心が常に太鼓だった。高校生の時にみたプロの太鼓芸能集団「鼓童(こどう)」のパフォーマンスが忘れられず自身もそのメンバーになりたいと思い、入団。メンバーになるためにはまず佐怒賀の集落に住み込みで2年間研修をする。当時メンバーは35人。研修生は20人ほど。早朝から太鼓の稽古を始める毎日で厳しい2年間だった。しかし、メンバー入りしたい気持ちの一身で過ごした。太鼓の稽古以外はもちろん、地元の伝統芸能を学んだり、農作業をすることもあった。実際にメンバーになってからはプレッシャーや責任感が襲ってきて、研修生時代よりも大変な日々だった。鼓童のメンバーとして舞台に立ったのは、6年間。ツアーではすべての都道府県を巡り、海外も10数カ国行った。個の力を試したくなり2020年5月に「鼓童」を離れる。鼓童時代からコーヒーを飲むと、太鼓でいっぱいになった頭がリセットされ、ポジティブな気持ちになれた。そんな体験や空間を、自分の手でつくりたいと思った。以前から鼓童のツアーで京都に来たときは必ず通っていたカフェ「STARDUST」のオーナーからの誘いを受け、2023年3月に京都へ移住。今では夢だったお店を間借り営業として出店。パートナーがお菓子作りの職人、二人三脚で頑張っていきたいと考えている。