2022年にオープンしたノンアルコールスピリッツ専門のバー「幾星 京都蒸溜室」のオーナー。店内に蒸留室を備え"飲む香水"をコンセプトに植物の香りを溶かし込んだノンアルコールスピリッツを製造、提供している。法律家を目指していたが、28歳の時に挫折、バーテンダーの道を歩むことに。2014年、祇園に立ち上げたのが、ハーブや薬草などを漬け込んだハーブリキュールのお酒を提供するお店「喫酒幾星」。本場ヨーロッパに勉強に行ったり、比叡山の山麓にあるハーブ園をベースに研究を続けた。ノンアルコールスピリッツバーを始めたきっかけは、コロナ禍になったこと。過去に蒸留器を使って様々なフレーバーのハーブウォーターを作っていた経験があった。まん延防止措置などでアルコールの提供が制限される中、ノンアルコールのカクテルを提供したところ、お酒を飲めない人でも、その場の雰囲気や会話を楽しむことができると、可能性を感じた。これからは先駆け的にノンアルコールカクテルの文化を作っていきたいと語る。