ごま製品の企画・開発・販売を行う(株)わだまんサイエンスの代表。 ごまの普及活動を行うとともに、ゴマを通じて途上国を支援する平和活動も行っている。1994年に薬剤師の母親の紹介で、漢方を扱う製薬会社に入社。健康食品を開発する中で美味しくて健康に良い「ごま」の可能性に気づく。2007年にゴマを通じて社会貢献がしたいと京都でわだまんサイエンスを創業。ゴマクレープ専門店『胡麻屋くれぇぷ堂』をオープンさせ、京野菜を使ったゴマクレープなどで人気を博す。深堀さんは「すらず」に「つく」ことで余分な油分を出さず、香りが抜けない「きねつきゴマ」の製法を独自に開発。この製法で、海外の途上国の支援もしている。南米パラグアイは世界的なゴマの産地だが、先進国への輸出に頼って生産しているため、国の食品の基準が変わると買い取ってもらえず、生活に困ってしまう農家もいた。そこで深堀さんは「国際協力機構 JICA」の支援プロジェクトで「きねつきゴマ」の製法を現地の農家にレクチャーして、現地の農家がゴマに付加価値を付け市場などで販売できるようにした。頭で考えずに心で考え行動するビジネスを念頭に、これからもゴマで笑顔を作っていきたいと語る。