昭和元年創業の「廣瀬米穀店」に併設されるお米屋カフェの代表。米粉100%で作るグルテンフリーの菓子やお米パンなどを販売。五ツ星お米マイスターの資格を持つ。大学を卒業後、米穀店の3代目となる夫と結婚。23歳。子宝にも恵まれ子育て中心の生活を送っていた。転機は32歳。2代目の義父の体調が悪化。看病していた時、義父に「店を頼む」と託される。商いの経験は無いが、義父の生涯の頼みとあればと腹をくくり米穀店で働き始める。当時は米離れに加え、米が安価で取引されることが多くお店を取り巻く状況はよくなかった。しかし、やめるわけにはいかないという強い決心のもと、体に鞭打ち、お店を立て直したい一心で働く。ある日夫から「米粉を使用して何か作れないか?」と相談を受け、米粉を使ったシフォンケーキを制作。これを米穀店で販売した所、口コミで広がり一躍人気商品に。自身も米粉ケーキを作っていくうちにグルテンフリーである米粉の可能性と奥深さにハマっていく。そして46歳で小麦を使用しないグルテンフリーの商品を扱う「お米屋カフェ」をオープン。さらにそこから研究・商品開発は進み、作ることが難しいとされる「お米パン」も開発。かれこれお米の仕事に関って約40年。義父からお店を託されて以来、趣味はお米の追求といってよいほどなくてはならない存在になっていった。さらに、これからは多くの方々にお米の知識を知ってもらえる機会を作り、お米の専門家を育てていきたいと考えている。