下鴨神社ちかくの洋食店「浅井食堂」を営んでいる。気さくで、ほっとできて、誰にとってもごちそうになる料理は、幅広い世代から指示を受けている。小学4年生の時。お年玉で「美味しんぼ」を購入。漫画で取り上げられる店は京都も多く、自転車で店の前まで行っては外から眺めていた。高校卒業後、料理の専門学校へ。当時はイタリア料理が流行っていた事もあり、卒業後は、平野神社の近くにある洋食店に就職。入社して2年、上司が退職し22歳の若さでシェフに。経験が浅いので休みなくガムシャラに働いていた。その時の心の支えは「美味しんぼ」。漫画の世界に自分を重ね合わせていた。26歳。仕事も落ち着き、自分の人生をもう一度見つめ直そうと考えるタイミングに。ハワイのワイキキへ旅行に行った際、偶然飲食業界大手の社長が、展望について話している場に出くわす。経営の立場から会議している姿に心惹かれ、自身も経営の勉強を始める。35歳で独立。キツイ、休みがない飲食業のイメージを変えたいと、これまで一人でやっていた調理を細分化。その結果、従業員の勤務体制が整い、満足度の高いお店になっている。たまに美味しんばに掲載されていた店の方も来店する。その時にエピソードトークをするのも一つの楽しみである。