「自然の造形美を伝える」ことをテーマにしたお店「ウサギノネドコ」のオーナー。もともとは東京の広告代理店でマッケッターや、コピーライターとして働いていたが、「モミジバフウ」という植物の実を見た時に自然が作り出す造形に感動。その美しさを伝えたいと植物や鉱物などを4cmの透明のアクリルキューブに封入したオブジェ「Sola cube」(ソラキューブ)を開発。徐々に人気を集めるようになり独立を決意。2012年に故郷の京都で曽祖父が建てた京町家を改修し「ウサギノネドコ」をオープンさせた。今、吉村さんが注目しているのが「ウニ」。ウニの骨格を天然無着色のままアクリルに封入したオブジェ「Unimaru」(ウニマル)の開発や、2019年には、オーストラリアにいるウニの研究家とコラボしてウニの図鑑を自費出版するなど多様性のあるウニの魅力を伝えている。自然物の造形美を追い求める吉村さんの好奇心は尽きない。