ワイングラスで楽しむ究極の浅煎りコーヒーを販売する「オルトコーヒーロースターズ」のオーナー。子供の頃影響を受けたのは病院の調理師をしていた祖母。「もったいない」が口癖の祖母から、どんなことも無駄にしないことを教わった。おばあさんの影響で栄養士を目指し進学。児童福祉施設の栄養士として就職する。そこで障がいを持つ子どもたちと接する中で、障がいを持つ方の賃金の安さに疑問を持つようになる。自分がカフェを経営すれば、雇用を生み出せるし、カフェという空間を利用して社会問題の発信をできればと一念発起。カフェのオープンを目指してオーストラリアへバリスタ修行へ。帰国後の2019年に念願のカフェをオープンさせる。コーヒー豆の生産は重労働だが、農家に正当な賃金が払われない現状を知り、カフェでは労働対価が支払われていて、環境問題に配慮した生産方法の「フェアトレードコーヒー」だけを使って販売するようにしている。中村さんは地球環境問題にも取り組んでおり「折りたたみ式タンブラー」やコーヒーの豆かすを使用した「無添加コーヒー石鹸」を販売。おばあちゃんのもったいない精神を信じてこれからも活動していきたいと語る。