下京区にある、あられ製造メーカー「武中製菓」の3代目。小学生の時に書いた「あられ屋さんになる」という作文が賞を取り、地域の人の前で発表したことから、家業を意識し始めた。大学卒業後は東京へ就職。山口県の海産物を販売しながらPRする鮮魚店の店長や、農園事業を行う会社の青果店で働く。家業のあられ屋を継いだのは、自ら生み出したもので誰かを喜ばす仕事がしたいと考えたから。あられをジャケ買いしてもらうためにパッケージをポップにした「Take a nap Crackers(テイク ア ナップクラッカーズ)」や、素材と新鮮なあられにこだわった「餅武(もちたけ)」というオリジナルのブランドを立ち上げ、新たなファンを獲得している。最近はじめたのが「あられのオーダーメイド」。全国どこからでも、餅米と、醤油、塩を送るとオリジナルあられを製造して送り返すというサービス。あられは地元の食材、土地の魅力を閉じ込めた「風土の結晶」だと考えて、その魅力を発信している。