左京区北白川にある「ガラス工房焱」の2代目。祖父・菅清風さんの後を引き継ぎ、日々製作に励む。美しさと実用性とを兼ね揃えたガラスペンは日本国内だけでなく世界中で愛されている。はじめて工房で作業したのは高校生の時、アルバイト感覚で手伝っていた。いつしか、祖父の作る硬質ガラスペンに大きな価値を見出し、将来は店の広報活動をしたいと考えるように。マーケティングを学ぶべく大学へ進学。通いながら工房の手伝いを始める。入学して2か月たったある日、祖父の弟子である職人が突然退職。祖父も高齢で、後継ぎを考えていたタイミングだったため、かなり大きな問題に。緊急家族会議が行われ、祖父は「継ぐ人間がいなければやめる」と発言。覚悟を決めて継ぐことを決意、大学を中退。技術を急いで習得するため、寝食の時間以外は工房で炎に向かっていた。その努力もあり、2代目としてガラスペンを作り続けている。近年は、若い世代に、もっとガラスペンを使ってもらえるようワークショップなどを行い活動の幅を広げている。