日本料理店やイタリアンでの修行を経て、2016年に「祇園にし」をオープン。洋食店で修業した料理人ならではの新しさをプラスした見た目も美しい料理は訪れる人を魅了している。料理の世界に入ったきっかけは、20歳の時。知り合いに居酒屋を紹介してもらい、いきなり店長として働き始める。そこで働いていた70歳ぐらいの店員の飾り物、むきもの作る姿、料理に対する姿勢に感銘を受け、自分も料理人になろうと決意。22歳で、日本料理店で修業を始める。日本料理の世界は、表舞台は華やかに見えるが、営業時間以外は下ごしらえの地味な作業も多く大変な世界。弟子入りしたタイミングが遅い時期なので、「30歳で独立するぞ!」と自らにはっぱをかけ、勉強を続ける。26歳の時にねねの道付近のイタリアンで修業を始める。さらに合格困難なソムリエの資格も1年で取得。27歳で他の日本料理店で料理長として働き始める。目標としていた30歳独立を控えたタイミングで、日本料理の奥の深さ料理だけではない、器、華、文化おもてなしの知識などの幅広さに気づき、32歳。祇園にしをオープン。コロナ禍では、プリンやレトルトカレーの製造・販売を行い料理の可能性を広げている。