自社でカスタムした特殊車両を販売するワイズコーポレーションの代表。歩道側から乗り降りできる左ハンドルの福祉車両や、海外向けに左ハンドルに改造したスポーツカーなどを制作している。18歳の時、ラップが好きで「2PAC」のPVの中で飛び跳ねているアメ車を見た。車のサスペンションを改造するいわゆる「ローライダー」というカー文化。その技術を身に着けたいと渡米。無理矢理カーショップに転がり込んで技術を覚え、日本でカスタムカーショップ「マジェスティ」を立ち上げる。その後、台湾でレースカーの仕事を受けるようになり、当時、左ハンドル車のなかった日産シルビアS15を右ハンドルに改造。認可を通すために様々な書類を提出し台湾への輸出許可を取った。その車が台湾でチャンピオンカーを獲得する。順風満帆かと思いきや、30歳の時に椎骨動脈解離という大病を患うことに。脳梗塞と同じような症状で左半身が麻痺して動かなくなり、車椅子生活。しかし右手、右足は動いたので車には乗ることが出来た。夫、父親として車で家族をどこかに連れて行くことが唯一の生きがいだった。その後リハビリにはげみ、2年で奇跡的に回復。自身の経験から障害者の運転手でも乗り降りしやすい左ハンドルの福祉車両を作ることを思いつく。自身の技術を活かして社会に貢献したいと考えている。