宇治市出身の1級建築士。大学時代。音楽好きでバンド活動を行っており卒業後は大阪の建築会社に就職。主に音響スタジオや映画館の設計を行う。その一方で、インド音楽に触れる機会があり、強弱リズムで表現方法が無限大に広がる」打楽器「タブラ」の演奏にハマる。次第にプロとして、本格的に学びたいと本場インドに修行することを決意。演奏の手本としていた演奏者の弟子になるべく、27歳に会社を退社してインドに渡る。見つかるまでに時間がかかると考えていたが、奇跡的に1日目で出会う事ができた。3年間練習に打ち込んで思った事は、現地の演奏者には敵わないという事。いくら練習しても、その距離は縮めることは難しいと感じていた。そんなタイミングで、大学時代の友人から、「島根で設計・デザイン事務所を一緒にやらないか?」と誘われ帰国。日本でタブラのライブ活動をする傍ら、島根で設計士として働き始める。ある時、シャッター街となった商店街を復活させようという仕事に参加。流れで週末カレー店をすることになり、インド時代に培ったスパイスカレー作りの技術を発揮。バスマティ米を使った本格ベンガルカレーは好評で話題を呼び「カレー名人」として名も上げた。島根の人たちと働く中で感じた事はみんな地元の島根を愛している事。そんな人を見ていると自分もいつか地元の宇治に戻りたいと考え始める。2021年5月に「カレー設計事務所」をオープンし、建築設計の仕事に携わりながらカレー店を営む"二刀流"の経営に乗り出した。地元の方に喜んでもらえるような事を続けていきたいと考えている。