四条七本松にある味噌と様々な具材を混ぜ、煮詰めた「ねりみそ」の専門店「利香庵」の店主。母の実家が仕出し店だったことや同居していた叔父と祖父が板前だったことから幼いころから料理の道を目指す。高校卒業後は料亭を転々としながら料理人として活躍。33歳の時にはホテルサンクレインの和食レストラン料理長になり、順風満帆の人生を送っていた。しかし、39歳の時、ヘアリー・セル白血病を発症。妻の利香さんの支えもあって難病から復活。一度拾ってもらったこの命だからこそ、本当にやりたいことをやりたいと、2014年、料理人時代においしくて感動した「ねりみそ」のお店をに開く。店の名前は闘病を支えてくれた妻、利香さんに感謝して「利香庵」と名付けた。現在は、「ねりみそ」の魅力を多くの人に知ってもらい、100年後にも残る調理法にしようと奮闘している。