天ぷら店 ぎをん天婦羅「天宗」の料理長。早取りした金時人参「京かんざし」の天ぷらや「干し柿とクリームチーズ」の天ぷらなど、季節の京野菜をメインに遊び心のある料理を目指して提供している。高校卒業後、アルバイトをしていた料理店で和食の世界に魅せられ料理の道へ。22歳の時に京都の料理旅館に就職。その店の料理長だった中島正幸さんが恩師。仕事には厳しかったが、思いやりのある一面も。料理が少し手についてきた頃、調子に乗って髪を金髪にしていった。社長に叱られて「辞めたるわ!」とタンカを切ってしまっが、次の日に中島さんも自分の髪を金色に染めて「これで、社長も辞めろって言われへんやろ」と言ってくれた。反省し、それ以来、真摯に料理に向き合うようになる。42歳の時に佐川印刷の会長から声がかかり、天ぷら店「天宗」のオープンとともに料理長に。今年で10周年を迎えた。コロナ禍で大変な時も常連さんから、たくさん励ましの電話をもらい、これまで以上に料理を楽しんでもらおうと気合が入った。おいしい!と言ってくれるお客さんの笑顔を糧に料理に向き合っている。