フレンチノットという刺繍の技法を使ってオリジナルの作品を生み出すアーティスト。出身は山口県。子供の頃に祖母が趣味で作っていた刺繍に憧れがあったが、自分ができるとは思えなかった。高校卒業後は人と接する仕事が向いていると思い接客業の道へ。20歳の時に大阪へ移住しホテルや飲食店などで働いていたが、仕事のストレスで外出できない状態に。そんな時、妹がハンドメイドアートのイベントに出展する機会があって応援に行く。100以上のブースにそれぞれの作家が、手作りアートや、雑貨などを販売する姿を見て、自分でも何かできないかと創作意欲が湧いた。そんな時、書店でたまたま手にとった雑誌に掲載されていた刺繍を見て祖母の刺繍や当時の記憶がよみがえった。手芸店に駆け込んで刺繍の道具を揃え、寝る間を惜しんで刺繍作品を作り続けた。500円玉サイズの刺繍を501個作る作品「5O1embroidery(501刺繍)」や、ピザのチーズが伸びる立体的な3D刺繍など、刺繍の新しい可能性を広げている。