京都市内の老舗おはぎ店、今西軒の4代目。開店前から長蛇の列ができるほど人気のあんこはお昼までに完売することが多い。学生時代は目標もなくお店も継ぐつもりもなかった。23歳、大学卒業後は、父親が経営する呉服店に就職。営業職で働くもやりがいを見いだせず、時間を見つけてはサボっていた。跡取りのいない今西軒は93年に廃業。30歳。結婚を機に自分を見つめなおし、今西軒を継ぎたいと考える。家族の前で思いを伝えるも祖父(3代目)には断られる。その後、頼み込んで説得。祖父と共に古い道具を引っ張り出しておはぎづくりを学んだ。テレビの密着が入ったり、口コミで広がり、オープンした時は大忙しだった。そこで、「おいしいものを売れば頭を下げずに売れる」おはぎなら自信をもって仕事ができるとやる気に。将来の目標は息子にお店を継いでもらうこと。