「話すこと」「食べること」に不自由を抱える人について原因を分析し、機能を回復のためリハビリなどを行う国家資格を持つ医療のプロ。「はなすたべるくらす舎」の代表。大学卒業後はCDチェーン店に就職。働きながら高齢者・障碍児のボランティア活動を行う。ある日、専門学校の説明会に参加。様々な福祉の説明会に案内される中で言語聴覚士のVTRに感銘を受け、24歳で福祉専門学校に通い始める。26歳。山科区の病院に就職。言語聴覚士としての1歩を歩み始める。1年後、患者が退院するまでのお世話を行う退院病棟に配属される。30歳の時、一度退院した男性患者が癌で再入院することに。病院生活で影響してか元気がないような印象で半年ほどで亡くなった。その経験から、病院にいる生活よりも家でもっと思い出を作ることができたのではないかと考え、33歳で転職。訪問リハビリをメインとする企業で働き始める。2018年に独立して以来、様々なプロジェクトを展開。言語障碍者同士のお茶会や、噛む力が弱い方に向け、舌の力でも租借できるような料理を提供するカフェ「みんなのカフェぐりぐり」を設立した。障碍者の困りごとが、世間一般に知っているという社会をつくりたい。これからも広く伝えていけたらと考えている。