水引教室や水引のイベント出展などを手掛ける「和工房 包結」の代表。「水引」とは祝儀や不祝儀の際に用いられる飾りの一種。ご祝儀袋などに結ばれる「あわび結び」は「末永く付き合う」という意味を持ち、結婚祝いや快気祝いに使われる。森田さんが水引に出会ったのは30歳の時。水引の展示会に足を運び、そこで見た水引の作品に感動。すぐさま作者の教室に通い、水引にのめり込んで行った。これが生涯の仕事だと信じ、京都へ移住、水引作家として活動を始める。京都の手作り市に出店したことをきっかけに、様々な人とつながることで、その輪を拡げていった。そんな森田さんが注目しているのが、ヨーロッパの先住民族ケルトの伝統的な結び目の文様が、水引のあわび結びと同じデザインだということ。なぜ遠く離れた国同士が共通するイメージを持っているのかに興味を持ち、今後は、ケルト文様と水引をテーマにした展示会や、文化交流をしていきたいと考えている。