べっちん張りのボックスシートにレトロなタイルのカウンター。まるで昭和にタイムスリップしたような喫茶店を再現した喫茶「ウズラ」の店主。子供の頃から昭和感あふれる昔ながらの喫茶店が好きだった。音楽が好きだったこともあり、西院のライブハウス「ウーララ」で働くように。そこで簡単な料理を提供することになり、料理好きな自分を自覚する。仕事自体は楽しかったが夜間の仕事だったため、昼夜逆転生活が続き、昼間働きたいと思うように。そこで36歳の時に一念発起。料理を提供できる自分の店を持とう!と昭和テイストあふれる喫茶店を作ってしまった。お年寄りでも覚えてもらえるようにとカタカナ3文字の「ウズラ」と名付けた。名物は香ばしい海苔とバターの香りが食欲をそそる「のりトースト」。東京、神田にある純喫茶「エース」にレシピを教わり、お店で提供するように。2022年の5月でオープンからちょうど10年。親子3世代で来てくれるお客さんや、大学時代に通っていた学生さんが社会人になって会いに来てくれたことも。自宅の延長のように、気軽に来てもらえる喫茶店を目指して日々仕事に励んでいる。