下鴨にあるテイクアウト専門店「Kitchen16」のオーナーシェフ。京都市出身。父は祇園の割烹「割烹 八寸」を営んでいた。母方の祖父も大の料理好きだった。祖父に連れて行ってもらった、広島にあるフレンチレストランのコーンポタージュが衝撃的だった。このことがキッカケで料理人を目指すように。大学卒業後、父などの影響もあり、日本料理人として、実家の割烹や大阪のつるやで修業に入る。しかし、フレンチやイタリアンの道をあきらめきれなかった。有名なフレンチのシェフの本を読み、一か八か、フレンチを学びたいと手紙を送ると、「フランスに行って、勉強しなさい」と返信があった。29才の頃、単身フランスへ。コルシカ島のホテルや、フランスのレストランで勤務する。帰国の間際に出会ったお客さんに、「ロンドンで日本料理をしたいから来てくれ」と誘いを受け、レストランの立ち上げから監修した。開業から3か月でミシュラン一つ星を獲得する。約6年ほどロンドンで料理人として活動。日本に帰国後は、星のや京都の料理長に就任した。日本料理人としては安泰だったが、2019年、コロナが流行。新しいチャレンジとして、テイクアウト専門店をオープンすることに。せっかく店をやるなら、自分のおいしいと思うものを提供したいと、家庭で作っていた、カオマンガイで勝負することに。世界各国で料理をしてきたからこそ、日本料理にとらわれない、ボーダーレスな料理をしたかった! 将来的には日本料理屋ではなく、久保田さんの味を出すボーダーレスな料理屋をしたいと思っている。