森田さんが篠笛に惹かれる原点には、
幼い頃から親しんできた祇園祭がある。
祖母の家が月鉾町にあり、宵山の賑わいの中で鉾や
祭りについて教わりながら育った。
しかし当時、お囃子は男性中心の世界。
憧れを抱きながらも関わることはできなかった。
大学では文化財を学び、和菓子店で働く中で
日本文化への関心をさらに深めていった。
社会人になってから、篠笛を習い始めた。
師匠は将来の夫である篠笛奏者、森田玲さん。
透明感のある音色を追い求めて研鑽を重ねた。
夫の理想とする篠笛製作を頼まれると、試作を重ね
日本十二律調音篠笛「京師 ーみやこー」を完成させた。
制作する中で、祇園祭の笛を製作する機会も得られ、
幼い頃の夢を、笛が叶えてくれた。
現在は夫とともに「篠笛文化研究社」を運営。
演奏や指導、製作を通して笛の魅力を広く伝えている。

