明治35年の創業以来、地元の人に親しまれている「五辻の昆布」の代表。大学卒業後は大阪の昆布店に2年間修行へ。その後、感性を磨くためにケーキ店でも1年間働き、家業に入る。しかし、新しい試みで、昆布の魅力を発信していきたい自分と、これまでの伝統を守りたい父親とで衝突。毎日ケンカが耐えなかった。そんな時に父親が末期のガンだったことが判明。亡くなるまでの3ヶ月間は、毎日話してノウハウを一生賢明に学んだ。時代とともに昆布の需要が減り続けるなか、苦しい状況を打破したいと、店舗の2階にオープンさせたのが、昆布と麺「喜一」。かえし(醤油)や、豚や鳥などの動物系スープを使わない「昆布ラーメン」を提供している。ラーメンと合わせて昆布だしの飲み比べや、おぼろ昆布の試食などをコースで提供。昆布の魅力を知ってもらうためのきっかけになればと期待している。