8月27日のレッツラン~♪
テーマ:「競歩」
ゲスト:吉澤永一さん(明治大学出身、パリ世界陸上20㎞競歩日本代表、アジア選手権20㎞競歩金メダル)
現在、明治大学体育会競走部競歩コーチ、西田ランニングクラブコーチ、ONETOKYOコーチなどで活躍中!!
ロンドンの世界陸上で銀メダル、銅メダル、Wメダル獲得に5位入賞という素晴らしい結果で一躍注目された「競歩」
さっそく、取り上げてみました。
吉澤さんにあれこれインタビュー
わか:世陸、よかったですね~~。予想されてました?
吉澤さん:リオから続き、選手層が厚くなってきて、強くなってきてたので、いい結果を残すだろうとは思ってました。もしかしたら、メダル独占する実力もあったので・・
わか:では、余裕でごらんになってた?
吉澤さん:最初はやはりドキドキしながら見てましたが、最後は、もう、銀・銅は大丈夫と思いました。いい結果を残してくれてうれしかったです。
わか:3選手とは、お会いになったことももちろん?
吉澤さん:はい。日本選手権などで会ってます。日本の競歩陣はみんな団結していて、仲が良くて、みんなで頑張ろう!という雰囲気があっていいですよ。
わか:レース中でも荒井選手と小林選手、会話してましたよね?
吉澤さん:何をしゃべってたのかは、わかりませんが、小林選手、笑ってましたね。
わか:そういう余裕もあるのが競歩。
吉澤さん:そうですね。ある程度、余裕がないとだめですね。
わか:吉澤さんはいつから競歩ですか?
吉澤さん:高校からですね。最初は長距離をやってたんですが、出身の長野県は、競歩も盛んということもあって、高校の先生に薦められたんですね。それで、両方やるようになって・・すると、競歩の方が、いい結果がでてきたんで、競歩専門になりました。
わか:競歩のルールとは?
吉澤さん:①常に、どちらかの足が地面に設置していること
②接地した脚が接地の瞬間から地面と垂直になるまで膝をのばすこと
そして審判が赤いカード3枚か3人の審判が赤いカードをだしたら失格です。
わか:思わず、走りそうにならないんですか?
吉澤さん:今回の世陸、特に20㎞競歩では失格者が出たように、つい前を追いかけようとすると走ってしまいがちですね。
常に歩型を気にしないといけないのが競歩です。
わか:では、ランニングと決定的にちがう点はそこですね。
吉澤さん:そうですね。ただ速いだけではなくて、歩型も考えないといけない競技です。だから、ある程度の余裕は必要なんです。
わか:それで、今回も小林選手が後ろを振り向いたり、荒井選手と話したり・・・できるんですね。では、競歩に向いてる人って?
吉澤さん:体の柔らかさと精神力が必要ですね。長距離にも必要ですが。。。特に忍耐力がいる競技です。
わか:ですよね~~「がまん」がすごくいりそうです。^^;でも、ウォークといっても速いですよね?
吉澤さん:速いですよ。50km競歩はキロ4分半。20㎞はキロ3分40秒ぐらいです!!
わか:ええ~~っ!!フルマラソンならサブ3、20㎞は、80分でハーフの距離ですよね!!すごすぎ~~!
みなさん、どんな練習されてるんですか?
吉澤さん:長距離と同じですよ。それを競歩で!
わか:今後の競歩は?
吉澤さん:20㎞がどんどん速くなってるので、それにつれて50㎞も・・・というように、世界で闘える選手の層も厚くなってきましたので、ぜひ、注目していただきたいです。
わか:吉澤さんは、競歩のコーチでもありますが、市民ランナーにランニングも教えてらっしゃって・・競歩から学べることもいっぱいありますよね?
吉澤さん:そうですよ。競歩はまさに体全体を使いますので、筋肉の使い方や故障しないからだ作り、効率的なフォームの作り方なども教えています。
わか:体全体の筋肉を使うので競歩の選手はスタイルがいいっていいますよね。
吉澤さん:特に骨盤を動かしますので、ウエスト細いですよ~~くびれが!!(笑)また腕もよく振りますので、肩甲骨も発達して、見事な逆三角形の身体ですね。
わか:女性は、ダイエットにもよさそう~~ランニングよりもウォーキングなので、入りやすいかもしれませんね。
吉澤さん:そうですね。走ることはきつくてもウォーキングならだれでもできますしね。
わか:ピラミッドの頂点にトップ選手がいて。。。すそ野には、市民ウォーカーがいて。。。すそ野が広がって、競歩人口が増えるといいですね。これからも、トップ選手の育成に・・そして、市民レベルの普及にがんばってください!!
ありがとうございました~~!!(わかのつぶやき)イケメン吉澤さんもスタイル抜群・・・でした。
★さて、来週のレッツラン(9月3日)は、ロンドンの世界陸上競歩の銅メダリスト・・小林快選手がゲストです!!
お楽しみに~~!!
8月20日のレッツラン~♪
夏休み~お盆休みの真っただ中~8月13日(日)~西京極陸上競技場メイントラックにて・・。
一般開放されてるこの日は、老若男女、たくさんの人がメイントラックで汗を流してらっしゃいました!
そんなみなさんに~~「走ることってどう?」「競技はあなたにとって?」突撃インタビュー!
まずは・・おとうさんやおかあさんといっしょに60m、100m、1000m、そして、親子リレーを楽しんでらっしゃったグループの子供たちにインタビュー~~!
みんな、「楽しかった~~」「疲れたけど楽しかった!」・・・の言葉に連れてきたおとうさん、おかあさんもほっとされてましたね~。
そして、、みんなに聞きました!「目標や夢は?」
「学校の運動会でリレーの選手になること」「持久走で1位になりたい」「大文字駅伝の本戦にでること」「ホテルの社長になること」
・・・子供たちの夢は広がります!!
日頃、走ったことがない文系の男の子も・・・「すっきりした!」と走ることが好きになってくれたようですね。
市民ランナーとして日頃、走ってるおとうさん、おかあさんにとって、お子さんも同じように走ることが好きになってくれることはうれしいですよね。このまま・・ずっと、楽しく走ってくださいね。
さて・・・そして、子供たちに負けずに夢を追いかけてるお二人にもインタビュー!
*78歳の八田さん・・マスターズで300mハードルと2000m障害でずっと全国1位の連覇中!
「毎日ここが開いてたらきてますよ。ほかにやることないから(笑)。競技を続けてると勝ちたい・・・という気持ちで自然と身体も丈夫になりました。故障もしません。故障する前に、あっおかしいなって思ったら、練習でも試合でもやめます。競技は「楽しみ」ずっとがんばりますよ。」
*70歳の柴田さん・・・70歳で競歩を初めて今年の近畿マスターズで優勝!
「もともと800mをやってたんですが、膝を痛めて、競歩に転向しました。あってるような気がします。なんといっても終わったあとの達成感がいいですね。途中は早くやめたいなあ・・と思うんですけどね。夢は全国での優勝ですね!」
お二人とも、10月27日~29日に和歌山で開催されます「全国マスターズ大会」に出場されます。
連覇と優勝めざして、頑張ってくださいね。
いくつになっても夢を持つ!って素晴らしいですね~~。
さて、今年の夏も・・終わろうとしています。
みなさんにとって「2017年の夏」は、どんな夏でしたか?
世界陸上を見て感動したこと、夏にチャレンジしたこと、休みを利用して、普段できないことをやってみたこと・・・など。
みなさんの夏の想い出を教えてください・・・!!
← メール・・・お待ちしています!
8月13日のレッツラン~♪
テーマ:フルマラソン4週間前に30キロ走は効果的?
~検証された先生にお聞きしました~~!!
マラソンの前に30キロ走は必要だよ~~ということを耳にします。実際、30kという大会も人気です。
私も、昨年、30kに参加して30キロ走をやって、念願のサブ4が達成できました!
では。。。実際に、マラソンの4週間前に30キロ走は効果的なのかどうか・・・昨年、科学的に研究された大阪学院大学 健康スポーツ科学ご専門の山内武先生にお聞きしました。
わか:先生がこのテーマで、研究しようと思われたのは?
山内先生:市民ランナーから、よく「30キロ走は必要ですか?」って聞かれることが多くて、その時に、根拠もなく、回答することもできないので、科学的に効果を説明できたらいいなと思いました。
わか:どんな実験をされたんですか?
山内先生:フルマラソンの一番のボリュームゾーンの3時間30分から5時間前後で走れる市民ランナーを広く募集して、約100名ぐらいボランティアで集まっていただき、ランダムにフルマラソンの4週間前に30キロ走する人と10キロ走する人に分けて検証しました。
ターゲットは10月末のマラソンで、10月2日に30キロ走、10キロ走をやりました。
わか:いかがでした?
山内先生:10月2日の日がたまたまものすごく暑い日で、途中で気温が30度になったんですね。そこで、30キロ走の人で30キロ完走できなかった人もいて、30キロの完走率が38.6%だったんです。それでも、RCTを用いた研究では、最初に2つに分けた時点でのランダム性を崩してはいけないので、完走できなかった人も、30キロを走った人という群に入っての結果になりましたので、効果が、うすまった・・ということになってしまいました。
わか:なるほど、30キロ走していないのに、30キロ走した結果の組に入ってるということですね。
山内先生:そうなんです。ですから、30キロ走の効果が少なくなった可能性もあり、当初の想定したサンプル数には十分には達していないことも有意差が見られなかった一因になりました。でも、30キロ走を完走した人、10キロ走を完走した人だけで、結果を見ますと、30キロ走を完走できれば、自己記録に近い記録で走れる可能性が高いこと、自己記録更新を狙うポイント練習としては、4週間前の10キロ走程度では不十分だということはわかりました。
わか:ではやはり、30キロ走は効果があるかもしれない。。。ということですね?
山内先生:ただし、それも、30キロ走だけの効果なのか、それまでのほかのトレーニングが順調にできたためなのかが、わかりません。
わか:なるほど、30キロ走に断定はできないということですね。
山内先生:そこで、今年、再検証しようと思っています。暑さを考慮して、ターゲットを11月26日開催のフルマラソンにして、30キロ走、10キロ走を10月29日(日)に実施。そして、サンプルももっと増やしてマラソン4週間前の30キロ走の効果を再検証したいと思います。
わか:市民ランナーにとっては、ものすごく興味があるテーマですので、ぜひ、検証していただいて、結果を楽しみにしています!!
*さあ~!よっしゃ~実験台になったるで~!という市民ランナー大募集!******
11月26日の日本国内のフルマラソンにエントリーしている人で、10月26日(日)の30キロ走、10キロ走に参加できる人!
3時間30分~5時間レベルで自己記録更新を目指すランナー!!
特典は、2か月間のトレーニングスケジュール(メニュー)の無料提供と、マラソンに向けたコーチのアドバイスも無料で受けられます!
無料の合同練習会も4回受講できます。
申込みは「北大阪ランニングクラブ」を検索~~!! 募集しめきりは 9月24日(日)です。
8月6日のレッツラン~♪
マラソンランナー加納由理さん~「サロマ湖100kmウルトラマラソン」で見事優勝~!!
初100に挑戦された加納由理さんにインタビューしました!!
わか:初100㎞で見事優勝~おめでとうございます!初ウルトラの感想は?
加納さん:レース前までは、楽観的だったんですが、前日になって、大丈夫かなって不安になりましたが・・もうここまできたら、やるしかないな~と、レースは当たって砕けろ!の気持ちでスタートラインに立ちました。
わか:でも当日は、雨がひどくて最悪のコンディションだったでしょ?
加納さん:朝、宿舎での雨音がすごかったんで・・・同じ宿舎の方と・・テンション下がるよね~~って、言ってたんですが、会場に行ったらスタート前、土砂降りで、もう雨の中のレースになると覚悟しました。現役時代だったら、テンションダダ下がりで、(笑)あきらめてたと思いますが・・・。
わか:そして、走った100キロ・・いかがでした?
加納さん:最初は楽しかったんです。25キロまでは!
25キロでエネルギー切れしてるな~と思って、ゼリーを1個飲んで、その時点であと75キロもあるのか~やばい!と思って不安になりました。すでに前半でやばいと思ったんで、気持ちをきりかえて・・・。
今日はフルマラソンではなく、100キロ走りきるジョギングペースでいいんだ!と思って、苦しいところを乗り切りました。
わか:ちなみに・・・ジョギングペースって?^^;
加納さん:1キロ4分半・・ですね。
わか:はやっ!!(驚)そうなると、前後にだれもランナーいないでしょ?
加納さん:25キロから一人になりました。でも、それまで前後にランナーがいて、集中できなかったので、逆に一人で走れる方がいいのかな~と思いました。
わか:つらかったときは・・どんなときでしたか?
加納さん:最初が25キロ。そして、60キロ過ぎの魔女の森・・・ここでしんどくなって、そのあと80キロのワッカに入ってからの向かい風。苦しかったです。
わか:その3回のきついところを乗り切って頑張ろう!と思ったモチベーションは?
加納さん:モチベーションなんてなかったですよ。80キロまできたら、行くしかない!と思って。1キロのごとのラップタイムを確認しながら、落ち込みがないことを確信して、自分を信じて走ってました。
わか:そして、ゴールした瞬間は?
加納さん:インタビュアーさんには、二度と走りたくないって言ったんですが(笑)
やっぱり、走ることを応援してくれる人、挑戦することを理解して送り出してくれた仲間たちがいるので・・。
今回は楽しんで100キロ走りきることを目標にしましたが、来年は、100キロの世界選手権があるので、仲間のためにも、自分のためにも、また、そこで優勝できたら、また世界が変わると思うので、それをモチベーションにがんばっていこうと思いました。
わか:100キロは楽しかったですか?
加納さん:葛藤はあったし、すごいしんどかったんですが、振り返ってみたら、よかったな!という気持ちの方が強いですね。
わか:フルマラソンと100キロの違いは?
加納さん:フルははっきりいってきついです。100キロは・・・今回は初めてということもあって失うものもないので挑めました。
来年は、今回以上にちゃんと準備して、挑みたいと思います。
わか:挑戦してよかったですか?
加納さん:やってよかったと思うし、何より、周りのみなさんが喜んでくださったのでよかったな~と思います。
また、これからもいろんなことに挑戦していきたいなと思います。
わか:今後ウルトラの世界でまた日の丸をつけて世界をめざしていかれるかどうかは・・ご本人次第ですが、加納由理さんの活躍の場がますます世界に向けて広がったことは確かですね。今後も自分のやりたいこと!目標に向かって、突き進んでいってほしいと思います。今後の加納由理さんに・・期待してますよ~~~!